Bel Canto・美しい歌声

オペラ歌手・矢口智恵さんと、智恵さんの出身地・世田谷区民合唱団周辺の音楽事情をcatmouseがお届けします。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

PageTop

智恵さん、二期会マスター進学決定!

二期会本科オペラ試演会が終わって
まあ、当然といえば、当然。

わかっていたといえばわかっておりました。

矢口智恵さん、二期会のオペラ研修所マスターコースに合格。

進級が決まりました。

二期会のマスターコースというのは狭き門。

いままで通っていた本科生は80人でしたが、

マスターに上がれるのはそのうちの半分弱。

半分弱というのは、

定員40名ですが、

外部からすぐれた方がいらっしゃると、

その分、本科から上がれる人が減るのです。

でも、本科で終わった方も、

お教室を開いたり、

出身校の大学院に行ったり、

留学したり、

ミュージカルの劇団に入ったり、

各方面で活躍されます。

そのなかから、いったいどなたが、

観客を魅了する歌手になるか、

まだまだわかりません。

でもとりあえず、

矢口智恵さん、

二期会オペラ研修所マスターコース合格、

おめでとうございます!

スポンサーサイト

PageTop

第九、どこで立つ?


国技館5000人の第九の、観客だったかたが、その感動をブログにつづってくれました。

その、ヤチさんのブログを読むと、その日、そこで行われたことが、まるでその場にいったかのように、よく伝わってきます。→ http://ameblo.jp/is-my-life/

その方が書いていたなかに、「第何楽章でしょうか、途中で5000人が一斉に立ち上がります。かなりびっくり」とありました。


何回も歌っていると、そういうことに気付きません。

立ち上がったのは4楽章の208小節めのPrestoのところ。
4楽章の入りが再び出てくるところです。
ほとんどのケースが、ここで立ちます。

たいてい指揮者からこんなことを言われます。

「ばらばらと立たないで。一斉に立って」

わたしたちはそこに近づくと、飛び出さないように、おくれないように、と緊張します。

2月28日のリハーサルの時は、主催者から「全員立つのに4秒かかった。もうちょっと一斉に立つように」といわれました。

実は、国技館には、合唱者泣かせの事情があります。
それは升席。
座布団があって、正坐、もしくは体育座り、もしくはお姉さん座りをしなければなりません。
足が痺れるのです。
長時間座ってて、いきなり立て、といわれても難しいものがあります。

今回、幸いなことに、catmouseは2階椅子席でした。
だから、まあ、1秒で立てました。
升席にあたった友人に聞いてみました。
「すぐ立てるもんじゃないでしょう。どうしていた?」
すると友人は、
「第4楽章が始まったら、それまでとは違った姿勢で座りなおし、足をもむなどして準備をして、Prestoの5?6小節前から立つ姿勢をとったのよ」

歌う側は、こうしたことで頭がいっぱいになっているのですね。

ところで、catmouseは先ほど、Prestoのところでほとんどのケースはここで立つと書きました。
では、そうでないばあいがあるのか?

あるのです。

実は、2月28日に先立つ2月7日、にゃっちゅたち世田谷区民合唱団は、ニューイヤーコンサートでも第九を歌ったのですが、田中良和氏指揮による第九は164小節、オケ全員がテーマをひき始めるところで立ちました。

田中先生がそうしたのには、わけがありました。
「仲間が、ひとり、ふたり、とだんだん集まってくる。集まってくるけれどすぐには歌わない。なんだろうと集まるんだけれど、人というものはすぐには行動を起こさないでしょう? 最初は様子をみるじゃないですか。そうして様子を見て、自分も仲間に入りたいと思って、やっと歌いだすんですもんでしょう」

第九の4楽章のテーマは、最初、コントラバスから始まります。次にビオラが入り、次にヴァイオリンが入り、最後にブラスやティンパニーが入ります。
そのブラスやティンパニーが入る直前に合唱団を立ち上がらせたのです。
それから歌いだしまで様子を見る時間というわけです。

歌は最初にバリトンのソロが歌い、それに男声が同調して唱和します。
それから、アルトが加わり、最後にソプラノが加わります。

女性の権利や発言権は最後に与えられたという社会構造のように歌の構成はできているのですね。

合唱は257小節のDeine Zauber binden wiederから始まりますが、元譜ではソプラノは歌わないことになっています。
しかし、たいていの場合は、ソプラノも歌います。2月28日も歌いました。
実は、ソプラノの歌い手にとって、これはかなりありがたいんです。
長時間黙って座ってますから、発声の準備運動になるんですね。
これをしないと、第一声で五線譜の一番上の間に位置するE(ミ)の音をいきなり出さなければなりません。

中田先生は元譜どおり、ソプラノは285小節目から歌うよう支持しました。
それは音楽解釈によるものなのです。

「ベートーベンの書いた元譜に、なるべく忠実に」

だから、楽譜はベーレンライター版を使いました。
従来のブライトコップ版などとどう違うかという点ですが、
一番大きな違いは331小節目、Allegro assai vivaceのところです。
速度記号付点四分音符=84と従来譜は書かれています。
それが、ベーレンライター版では付点二分音符=84なのです

どういうことかといいますと、331小節目で、ベーレンライター版は従来譜の2倍の速さで歌うことになるわけです。

歌の文句を読むと、こんなことが書かれています。

「走れ兄弟よ。君たちの道を喜ばしく。勝利に向かう一人の勇者のように。」

だから走るスピードなのだと。
そうすると、それと同じスピードで543小節のテーマである合唱に突入することができる。
無理がない。

とこうした理由によります。

しかし、元譜は付点四分音符=84と書かれているぞ、という人に対してはこう言います。
 「それはインクのしみですよ。たまたまぽたり、と落ちたんです」







PageTop

国技館5000人の第九コンサート


VFSH0468.jpg

あなた方は出演者ですから、
本番中の撮影はご遠慮下さい。

といわれたので、本番の写真はありません。

掲載の写真はゲネプロのときのものです。

といってもこの位置からですから、
たいした写真にはならなかったと思いますが。


2月28日
国技館5000人の第九コンサートを行いました。

主催者の発表によると参加人数は5045名。

日本からは43都道府県から。

外国からは7カ国から、参加者がありました。


外国の内訳は
第九の故郷ドイツからは13名
イギリス1名
アルバニア共和国1名
ボリビア他民族国2名
メキシコ合衆国1名
コンゴ民主共和国1名
大韓民国6名
わざわざいらしたというより、
大使館関係の方のようです。

年齢的には
90歳以上が4名
80歳以上が80名
70歳以上が800名
とのこと。
若い方としては墨田区内の16の小学校から
大勢の子供たちが参加しました。
中学校も3校、21名ほどが参加しています。


指揮:張 允聖(チョウ・ユンソン)

ソプラノ:佐藤 しのぶ
メッツォ:坂本 朱
テナー:錦織 健
バリトン:福島 明也

管弦楽:国技館第九コンサート祝祭管弦楽団
(新日本フィルハーモニー交響楽団中心)
合唱:catmouse+5044名の国技館すみだ第九を歌う会合唱団(コホン)

Catmouseの隣に座った人は、
今年21年目の参加。
20年目を迎えた昨年は表彰状をいただいたそうです。

Catmouseは今年が初参加。
すべてのものが物珍しく、
いろいろ書きたいことがあるのですが、
とりあえず、この方をご紹介します。

総司会を務めたのは小林 綾子さんとおっしゃる方。

和服でおいでになりました。
遠いのでお顔は見えませんでしたが、
センスのいい和服に、遠目にも粋な着こなし。
紹介には、向島の「料亭きよし」の
3代目女将とのことなので、
アラフォーあたりの女性かと思いましたが、
お声をきいたとたん、
その声があまりにも若々しかったので、
20代の女性かなと認識を改めました。
とってもすらりとしてらっしゃるのですが、
和服姿があまりにも板についているので、
年齢が高そうに見えるけれども
実はとっても若い女性なのではないか、
と思ったのです。

ところが、あとからプログラムでプロフィールを見てびっくり。
1968年のお生まれ。
慶応義塾大学で考古学を学ばれ、
大学院時代にはトルコ共和国までいって
発掘に参加されているのです。

早稲田大学エクステンションセンターの「すみだ学」で講師を4回務め、中小企業同友会、ロータリーなど各地で講演をおこなっているなどの活動が、若々しいお声の源なら……

「向島町おこしの会」の副会長、向島花町の組合である「向島墨堤組合」の副組合長を務め、日舞は藤間流の師範であるという経歴が、板に付いた和服姿の所以であると納得しました。

さて、
墨田区内では、
現在、通信電波塔の東京スカイツリーが建設中。
それが2011年7月に竣工ということですが、
東京スカイツリーの開業を祝して
ベートーベンの「献堂式」が演奏されます。

いつ、演奏されるか、ということですが、
どうやら、2011年の2月27日、
第27回国技館5000人の第九コンサートで
全曲を演奏するそうです。
合唱団は500人編成を想定しており、
まだ参加人数が満たないので引き続き募集をしています。

Catmouseはそれにソプラノで参加します。

しかし・・・・・・

問題はNr5
第九Aの17拍でさえ手こずっているのに、
献堂式、Hの18小節、いけるのでしょうか?

それでは今回はひとまずこれで失礼いたします。

PageTop
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。