Bel Canto・美しい歌声

オペラ歌手・矢口智恵さんと、智恵さんの出身地・世田谷区民合唱団周辺の音楽事情をcatmouseがお届けします。

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19日、マクベスを観にいった

大田区は「オペラ協議会」というものを持っていて、毎年オペラを上演しているそうです。
今年は9月18日と19日、蒲田の大田区民ホール・アプリコ大ホールで、「マクベス」を上演し、19日のやつを、catmouseは観にいきました。。

矢口智恵さんも在籍している二期会オペラ研修所マスタークラスに在籍している、新海康仁氏が出演するというので観にいったのです。

19日の他のキャストは、マクベスに折江忠道氏。

バンクォーにはG,ピリウッチ氏。

マクダフに又吉秀樹氏。

クベス夫人の次女に岡田昌子氏。

医者は中国沈陽出身のジョン・ハオ氏。

そして、お目当ての新海康仁氏はマルコム役です。



さて、シェイクスピアのマクベスの粗筋はここで話すまでもないでしょう。



シェイクスピアのマクベスは本でも読んだし、その昔、劇団四季の舞台も見に行きました。

その時、マクベス夫人は岸田今日子が演じていました。

しかし、オペラで観るのははじめてです。



舞台は、大田区民オペラ合唱団の皆さまが熱演する魔女の洞窟のシーンが終わり、いよいよ、ダンカン王がマクベスの館に泊まりに来るシーン。

ダンカン王は後でプログラムを見ると、大田区民オペラ合唱団のメンバーの一人が演じていました。この王様には歌はなく、後で亡霊になって出たときも無言。でも、王様らしい立派な風貌で、だまって立っているだけでも存在感があって、なかなか絶妙な配役でした。

折角、王様役をゲットしたのに、歌がないのが、物足りなかったのでしょうか。彼は、後ほど、王様の家来などの群集に交じって合唱で歌っていました。

すごいハンサムなので、群集に化けていても、「あれ、王様じゃない?」とわかっちゃったのです。



それはともかく、新海氏演じるところのマルコムはダンカン王の息子、つまり王子様。のちにともに戦ってマクベスを討つことになるマクダフとともにダンカン王に付き従って出てくきますが、全体シーンで、合唱とともにソリストたちも重唱ですこし歌った後、幕は閉じ、休憩となってしまいました。



休憩時間、catmouseはトイレにたちました。



ブログにトイレにたった話など! とお思い?



いやいや、コンサートというのは、このレストルームでのおしゃべりがなかなか重要なのです。



年配のご婦人達が、こんな話を交わしていました。

「ねえ、又吉くん、歌った?」

「歌ってたじゃない。少し」

「あれで、終わりなのかしら?」

「さあ・・・・・・」



又吉くん、というとマクダフ役。



実はcatmouseも同じ感想を抱いていました。



「ねえ、新海くん、歌った?」

「合唱と一緒に、重唱で歌ってたよね」

「あれで、終わりなのかしら?」

「さあ・・・・・・」



つまり、又吉くん目当てのご婦人たちと、

新海くん目当てのcatmouseたちと、同じレベルでした。



つまり、若い、売り出し中の歌手のファンであり、

歌劇「マクベス」は聞いたことがないというレベルであります。



オペラの楽しみは、言うまでもなく、ソリストのアリア


マクベス夫人が夫の手紙を受け取るシーン。

「魔女から、このマクベスが王様になるという予言をもらった。ただし、この手紙の内容は秘密です。」と手紙にはありました。



マクベス夫人は野心を抱きます。

「夫が王になる。気の弱いあの人が、くじけないように、わたしが勇気を鼓舞し、支えなくては」

そして、そういった内容のアリアを歌います。



マクベス夫人。

19日は特別出演の林康子氏。

大向こうからブラボーの声がかかりました。

ファンが大勢来ていることがうかがわれました。



さて、休憩時間も終わって、物語は進行します。

又吉くんが、悲しみにうちひしがれた合唱団を背景に登場。

どうやら、マクダフが亡命しているあいだに、留守宅の家族が皆殺しにあったようです。

「妻が、子どもが、わたしの名を呼んでいるのに、盾となる父親はそこにいなかった」と嘆き悲しみ、復習を誓うというアリアを歌いました。



力強い、怒りと悲しみに満ちた見事なアリアでした。



もちろん、拍手の嵐。大向こうからブラボーがとびます。林康子のときより大きな拍手でした。というか、拍手は鳴り止みませんでした。

常連のオペラファンはもとより、又吉くん目当ての老婦人の集団、そればかりでなく、又吉くんをはじめてみたというcatmouseまで大きな拍手をおくりました。

あまり拍手が鳴り止まないので、オケの指揮者が見切りをつけて指揮棒を振り上げ、拍手を強制終了させました。



一方、新海くんのマルコム。

残念ながらアリアがありませんでした。

マクダフとの重唱シーンはありましたが・・・・・・・・。



二人ともテノール。

声の強さも、張も 同じくらいなら、顔つきとか背格好もよく似ていました。

だから、二人ならんで立つと、実に舞台栄えしましたし、

重唱も力強くて、観客は張のある、力強いテナーの重唱を堪能しました。。



でも

Catmouse的には、

新海くんにアリアがなかったのでちょっと残念。

ま、しかたないかな。又吉くんは既に二期会会員だし、新海くんは二期会のオペラ研修所マスタークラス在籍中。また、声の質が新海君の方が明るいのでマルコム、ってことかな。

マルコムはダンカン王の息子だから、最後はマクベス亡き後、王様になるのですね。

舞台上で王冠を冠ります。



林康子氏に関する感想も少し述べましょう。

全盛期の彼女を聞きたかったと思いますが、catmouseはイタリアにいってオペラを観る機会など、人生の中になかったので、それは無理な話。

彼女の存命中に歌声が聞けたということで、よしとしましょう。



何でも林康子氏は67歳で、マクベスはこれが初演だそうです。

Catmouseが最大の拍手を贈りたいのは、林康子氏の日本人ばなれしたキャラクターです。

かつて、劇団四季のマクベスを観た、と先に書きましたが、当時、大好きだった岸田今日子の演技を見て、「演技としては悪くない。しかし、彼女は、あくまでも日本人女性。西洋人の持つ、どぎついまでの野心、夫をそそのかし、支え、そしてそのくせ、罪の意識に人格が崩壊するという、強烈な個性が演じきれていない」と思ったのでした。

その点、林康子氏はイメージどおりでした。

特に、夢遊病になってからのアリアは圧巻でした。

ただ、いい声で、きれいに歌う、というところから、はるかに脱して、狂気を美しく歌ったのです。



他の日本人に歌えるだろうか?



そう思ったものですから、逆に、18日に歌った腰越満美さんが、どんな歌い方をしたのか気になりました。



折江忠道氏にもふれましょう。

本当にいいお声です。

マクベス役として申し分ありませんでした。

魔女と夫人にそそのかされて、少しばかりの野心に火をつけられ、大それたことをしながらも、己の罪におののく気の小さい男の役を、まるで、彼の個性でもあるかのように演じていました。

主役として、空気のように舞台全体を支えていたと言えるのではないかと思います。



最後に、大田区民オペラ合唱団に拍手。

マクベスの真の主役は魔女、とプログラムにもありました。

演出家の腕もあると思いますが、大田区民オペラ合唱団のみなさんの魔女シーンはなかなかの迫力がありました。マクダスがアリアを歌うとき、悲しみにしずむ群集を演じたシーンも背景として、説得力をもっていました。歌もうまかったし。



世田谷区民合唱団。負けてます。



PS.なんと、このブログでもお馴染み、小沼俊太郎氏が、王様の家来で出場していました。
舞台上に見つけて、吃驚!

「いるー!」

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9月23日世田谷区民合唱団の定期演奏会で

来る9月23日、14時より

世田谷区民会館にて

世田谷区民合唱団の定期演奏会があります。

あれ?世田谷区民合唱団なら、カテゴリーはcatmouseのページじゃないかって?

そうでもないんですよ。

というのは、合唱団の定期演奏会に矢口智恵さんがソリストとして出演します。

何でも今年はシューマン生誕200周年とか。

そこで、シューマンの晩年のミサ曲、

ハ短調のミサ、op.147 を演奏。

そのミサ曲のソプラノソロを

矢口智恵さんが歌います。

オケも、この生誕200周年を記念して、編成されたオケで、全員が若手。

矢口智恵さんも含めて、若い音楽家たちの演奏が聞き所です。

合唱団は高齢なんですけどね。


フローラこの写真は、世田谷区民合唱団と、コンサート形式のオペラ「椿姫」でフローラを歌ったときの智恵さんです。
残念ながら、ここにcatmouseはいません。このときcatmouseは体調を崩してドタキャンしてしまいました。


さて、次、

10月12日 19:00?

渋谷区富ヶ谷1?37?5のハクジュホールにて

「夫婦でオペラ」に

矢口智恵さんも出演します。

「夫婦でオペラ」は

西野薫先生と、藪西正道先生の、ご夫婦によるオペラガラコンサートですが、

そこに、DIVETTA という女声コーラスのユニットが出演し、そのメンバーとして矢口智恵さんも歌います。

DIVETTAのメンバーは、先月、先々月に行われた、ドンナオペラやピアッツァに出演した若手声楽家たち。

DIVETTAって、ひょっとすると「歌の女神ちゃんたち」くらいの意味かな?

これ、ちょっと面白そう、と思ったのは、

このDIVETTAちゃんたちは「きらきら星変奏曲」などを歌うそうですが、それがなんと真島圭氏の編曲によるもの。

去る8月3日のピアッツァで女声ユニット、アユコンコスがやはり真島圭氏による「ロンドン橋落ちた」の編曲を歌ったのですが、それが、ものすごく面白かったんですね。

だから、すごく楽しみ。


主な曲目をチラシどおりに紹介しますと・・・・・・・

オペラ「フィガロの結婚」より序曲?1番の2重唱
オペラ「テレジアスの乳房」より"いいえ、旦那様"
 

  魔王/遠くへ行きたい/きらきら星変奏曲
  アメイジンググレイス/君に告げてよ
  ウイーンわが夢の町/日本唱歌四季のメドレー


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